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会社から伝えます
私たちの仕事はときに「伝統産業」と呼ばれます。
さて伝統って何なのでしょう。「伝統」なのだから何も変えちゃいけない‥という考えには、私たちは反対です。時代の変革と共に先人たちが、新しいモノを創りだし変革し続けたからこそ、この産業は何百年も続いてきた‥つまり「伝統とは生み出し続けること」だと考えるからです。 私たちは、きものと帯の製造卸をコアビジネスとしています。国際化が進み、一人ひとりのアイデンティティが大切にされる現代こそ、「きもの」の出番です。「新しいライフスタイル」という視点から観ると、「きもの」は、とっても未来的でクリエイティブな産業なのです。 また、その技術力・意匠力という視点から観ると、例えば西陣の織物は、世界のマーケットにおいても高いアドバンテージを持っています。世界の有名メゾンの旗艦店や、パリコレクションのための織物も、私たちは創っています。 健康で美しく幸せな「生き方」「暮し方」を、「きもの」や「西陣織」を通じて提案し提供する「文化ビジネス」が、私たちの仕事であり、夢なのです。 そして、この夢を実現するために、最も大切なものが「人」です。柔軟な頭と、軽やかなフットワーク、そして何より熱い心を持った仲間こそが私たちの最大の財産なのです。
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社員から伝えます
私は、営業の仕事をしています。得意先である専門店や百貨店を担当する、いわゆる「ルート営業」ですね。
ただし、私たちの「営業」は、ただ与えられたものを売るだけではありません。 まず、得意先である専門店や百貨店、そして街角からお客様の潜在的なウォンツを見つけ出すのが始まり。そして、そのウォンツに一歩先んじた商品を開発するのが次の仕事。そして、その商品の魅力をもっとも効果的に発信する販売企画をたてて、その実行‥営業を打つ。こうしたビジネスの一連の流れを組み立てて、実行するのが私たちの「営業」です。 商品・販売企画から商品開発、さらには、得意先から経営戦略などのコンサルティングを求められることもあって、私たちの仕事はとても広範囲に広がります。でも、お客様を知らないで商品開発なんて出来ないし、自分自身が思い入れをもった商品だからこそ、営業にも熱が入るというものです。 もちろん、自分一人で出来る仕事じゃありません。会社の仲間たち、仕入先そして得意先、皆のチームワークで良い仕事が出来たとき、流した汗の爽やかさはハンパじゃないですよ。
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誇りをもっています
私たちが目指している「文化ビジネス」、これを支えてくれる大切な存在のひとつが、私たちの商品を実際に製造してくれる人たちです。
例えば、西陣の織屋さん。皆さん、小さな会社や工房ですが、それぞれに独自の技術や感性に誇りを持った人たちです。 至高の技術をもって人間国宝に認定された染織作家、百歳を越えても機に向かう織人、糯米で作った糊を髪の毛のような細さで生地に引く染人‥。 彼らの生み出す魅力的な商品を扱うという誇り。そしてその商品の魅力を引き出し、世界に発信し伝えていく‥それが私たちの誇らしい仕事です。
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これが自慢です
私たちの仕事の舞台は、日本だけにとどまりません。
また、きもの市場だけでなく、インテリア市場などより広い市場に飛躍しようとしています。 例えば、西陣織の技術で織られたインテリア用ファブリック。世界の超一流ブランドの旗艦店や、一流ホテルの内装に、私たちの織物が使われています。 世界の織物業界が「より早くより安い織物を‥」と一様に流されているのに対して、私たちの織物は、作るスピードは遅く価格は少々高く設定されています。でも、世界で最も高度なインテリア用素材として、ハイエンドのユーザーから高い評価を得ているのです。 もともと「帯」などに用いられてきた京都・西陣の織物技術は高い評価を得てきました。しかし約30センチという極端に狭い幅の織物に特化していた技術を、150センチ幅で織ることに成功したのは、私たち「細尾」だけです。 先人達から受け継いできた伝統技術や意匠、これを現代のライフスタイル、世界のマーケットにむけて飛躍している細尾。私たちのちょっとした自慢です。
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